危機的な教育現場と組合

今の学校の置かれている状況は危機的ですが、打開策も見えています。
何が打開策なのか。
それは、教員の連帯に他なりません。かつ、能力のある教員たちが、掛け値なしに働く意欲を持ち続けられること。いわば「オーバーアチーブ」が可能であること。

しかし、今の状況はそれに逆行しています。
誰もが給料以上に働こうとはしない、そういう風潮が高まってきているのです。

多分職場内で、その傾向が顕著な人間の一人が、私です。
だって、真面目に働くだけ損な環境になっているのですから。

僕は教職員組合には、これまで全くといっていいほど、興味を持ちませんでした。
組合に参加している他の教員を見て、「こんなんだったら参加しなくていいや」と思ってきたのです。
しかし、教育再生会議以降のトップダウンの方策の虚しさを見るにつけ、これに対抗しうるのは教職員組合くらいしか術がないのではないか、と思うようになりました。
ぼくは、これまで政治にはコミットしてきませんでしたが、そうも言ってらんねーなぁという状況です。
正論を言って糾弾される方々が瀕死の重傷を負う前に、何とかせねばと思うのです。(詳しくは岩波ブックレットをご覧ください。土肥校長と東京都教育委員会の攻防の経緯が書かれています。)

僕は、心のどこかで、この国のインテリゲンチャを信頼しています。
今の危機的な教育の現状に対して、なんらかのレスポンスをしてくれると期待しています。
現場にいる私たちが、先ず、土肥校長の主張を支持するべきと思います。
そして、もう二度と、ファシストの思うようにさせてはいけないのです。