昔を思い出す

中学2年生の頃だったと思うが、マイケル・ジャクソンが初来日し日本中が大騒ぎになった。
This is itを見て大騒ぎしている若い人は、当時のことをきっと知らない世代である(と言ってしまうと、自分はオヤジのような気がして気が滅入る・・・)。
その当時は、ポップスと言えば洋楽みたいな感覚が個人的にはあった(洋楽/邦楽という区別がその当時は明確にあった)。例えばシンディ・ローパー。80年代の日本の若者のハチャメチャさを先取りしているような風貌といでたちに、先進性を感じさせるアーティストだった。
もちろん、マイケルは別格の存在だった。まだ小学校低学年だった頃に、車のラジオから流れてくる奇怪な音楽としてのこそばゆい記憶しかなかったけれど、確かに聴いたことがあるという数少ない洋楽アーティストだった。
その後数年して高校に進学すると、僕はエレキギターに興味を持ち、自分の中での音楽ヒーローはクラプトンやヴァン・ヘイレンイングヴェイ・マルムスティーンにその地位を譲ることになるのだが。
そういう音楽史的な自分の遍歴は、その後20年を経た今でも、大きな意味を占めている。