ネット時代 情報が増えると私たちは自由になれない?

ネット社会の始まりの頃、様々な情報が誰でもアクセスできるようになり、社会はより民主的になると予測する言説が広く出回っていたように記憶している。

しかしネット社会が進行した結果、実際のところはどうだっただろうか。

情報が多くあるけれど、どれを信じたらいいのか分からない状況に陥っているのではないだろうか。フェイク情報の問題も無視できない。ワクチン一つとっても、ワクチンは有効だとする意見がある一方で、ワクチンによって多くの健康被害が生まれていることgから、ワクチン有害説もある。ワクチンによる陰謀論も囁かれている。このように、何を信じたらいいのか、何が本当なのか、簡単には判断できない状況が生まれている。あらゆる場面に、同じことが言えるだろう。

そう、誰もが簡単に判断できないような、もやもやした感じが生まれている。

そこを単純に割り切って論じる「荒々しい論理」がもてはやされる時代であることは、コインの裏側であるのかもしれない。ネットで論客となっているような人たちが、なぜそんなにもてはやされるのか?ということの答えがそこにあるように思う。

そして世界は民主的になるどころか、独裁に向かっている(ように見える)。それがネット社会の帰結なのだろうか?