エナジーヴァンパイアは、感情的で、言葉が悪徳であり、毒をまき散らし、他人への配慮に欠けている。独善的で露悪的だ。仮に配慮を装っても、それが偽装だと見通せてしまうので、却って気味が悪く感じられる。軽佻浮薄な言葉を吐き散らすので、聞き苦しい。こうした人間とは、あまり付き合いたくないなと思うのだ。自分がいないところで、きっと自分を口汚く罵っているかも知れないな、と思わせるようなタイプの人間だ。
さて、対処法である。
こうしたエナジーヴァンパイアとは、一線を引くことだ。必要でないなら、その人間の言葉はノイズとして流してしまえばいい。離れられるだけ離れる。なるべく視界に入らないようにすることだ。議論もしない。まともに相手にしてはならない。「そうなんですかぁ」とか言って適当にやり過ごせばいいのである。自分からは話しかけない。
そう思っていたところ、美輪明宏も同じことを言っていて、やっぱりそうかと思った。
こういうタイプの人間に遭遇することは、巷に溢れているのだろう。
ネットで「エネルギーを奪う人」を検索すれば、かなりの数がヒットする。
どのサイトでも、皆口をそろえたように同じことを言っている。
その中でも、特に目に留まったのは、
「エナジーヴァンパイアに心を奪われないように、自分が打ち込めることを探しましょう」
という一文だ。
これはとても重要なことだと思う。
家に帰って来ても、エナジーヴァンパイアのことで頭がいっぱいになるのは最も避けなければならないことである。
いちばんいいのは、その人のことはさっさと忘れてしまうことである。そうは言っても、ネガティブな毒は内部被ばく的に自分の心身を痛めるから、簡単に忘れることはできないだろう。だから、自分が誠心誠意打ち込める何かを持たなければならない。
自分の外側に、自分の興味関心の対象を見出すこと。
これは「幸福論」の核心にも通じている。
嫌なこと、馬鹿馬鹿しいことは、さっさと頭の中から追い出して、考えるに値すること、熱中できることに自分の脳みそをフル回転させることができれば、あなたは救われるだろう。
