書き込み読書

本を読むとき、ページを折ったり、書き込みをしたりする習慣はない。3色ボールペン方式は、やってみたが長続きしなかった。
最近は図書館で借りて読むことが多くなったため、書き込みできないということもある。
そうはいっても、テキストに書き込みをすることは、結構楽しいものだ。
僕は高校生の頃、よく教科書に書き込み(落書きではない)をしていたものだ。教師の指導が良かったので、文章を自分のものにできたような感覚を味わえて楽しかった。
今頃になって、その頃のことを懐かしく思い出す。

今日は、その頃のことを思い出して書いてみよう。
基本的には鉛筆でサイドラインを引きながら読む。重要な言葉やフレーズ、文全体に。
文章には繰り返し出てくる言葉(キーワード)がある。キーワードは〇や□で囲む。これは齋藤方式でも説明されていたっけ。
この2つの技法だけでも、文章を読むことが楽しくなるぞ。(えっ、楽しくないって?)
例えば評論などを読むときは、筆者の主張部分に波線を引くとバリエーションが出てくる。特に注意の必要な文なら二重傍線はどうだろう。
文章は、言い換えたり、2つの概念を対比させたりしながら進んでいくもの。同格ならイコール(=)で結んだり、対立なら反対矢印(⇔)を引っ張ったりすることで、内容が立体的に立ち上がって来る。
小説などでは、心象風景や比喩などの暗示的表現にサイドラインを引いて、何を暗示しているかを短い言葉で捕捉したりするとよい。登場人物は□や△や◇や〇で囲んだり、テキストの余白に書き込んだりする。もちろん、対比や言い換えなどは線や矢印でつないでおく。内容が立体的に立ち上がってくるぞ。
また、そこでの表現をどう理解したかというような、「解釈の言葉」を補足していくと、読了と同時にテキストが読書記録化するのでオススメだ。
こうして、書き込みをしながら読むことで、テキストの細部までよく検討することにつながり、深い読書が可能となる。
今後もさらに探求を進めるつもりだ。