井の中の蛙になっている日本の私たち

新型コロナウイルスによる社会の疲弊が進んでいます。急激な変化に対応が追いつかない。

政治に対する不信も露わになってきている。右も左も、冷静さを失って、ネット空間では感情剥き出しになっている。

今思うのは、今の日本と、戦争に向かっていった大日本帝国とは何が違うんだろう?ということです。今の政治や民衆の姿は、どこか戦時中の日本を想像させます。(別に経験したわけじゃないのだが…)

日本人は「井の中の蛙」なんじゃないだろうか?と思うことがよくあります。

世界を知らない。日本国内全体のことだって分からない。せいぜい自分の属する小さな世間のことくらいしか知らないのに、その狭い視野と尺度の中だけで物を断じている。(これは他人のことをとやかく言うのではなく、自分自身を振り返ってそう思います。反省を込めて。)

オリンピックの延期を来年に決めて発表するのも、世界の文脈を理解していない井の中の蛙現象でしょう。

政治も批判したいし、それはいいのだけれど、その政治家を選んでいるのが我々国民の側の問題でもあることに正しく目を向ける必要があると思う。そして自分たちの文化が井の中の蛙文化なのだと知る必要がある。

それが分かっている人も、たくさんいると思うけど、その人たちの流れが社会の潮流になるには時代がそこまで追いつけていない。社会の多数派は、長いものに巻かれろ式でやっている。無関心、思考停止、その結果としての全依存。そして同調や忖度で物事が決まる文化を受け入れてしまっている私たちの価値観を問題視すべきだと思います。(この問題については、別の場所で述べたいと思っています。)