勉強を豊かにする文房具

勉強で大事なことは、記録を残すことである。
多くの場合はノートを使う。
だが、様々な用紙を使う場合、二穴ファイルが便利だ。
もっともリングファイルだと、リングが書く邪魔になるし、幅もあって嵩張る。
その点でレトロかつアナクロだが、綴込表紙と綴紐がとても便利だ。
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この綴込表紙は紙でできており、布で補強されている。
プラスチックや金属を使っていないところがミソだ。
紙は手に馴染みやすく、道具としての魅力を持っていると思う。
ニ穴パンチさえあれば、どんな紙でも綴じ込めるのがよい。
また、紐をほどいて緩めれば、180度パタンと開くので、無線綴じのノートと同じように使うこともできる。
穴を開けられない書類などは、クリップテープを使えば綴じられる。
弱点は穴が破れることだが、補強シールもちゃんとあり、ギミックとしての面白さ、関連商品の充実性が文房具としての楽しみを広げてくれる。
こういうものを大事にして、記録を残すことや情報を収集することに興味が持てるようになると、勉強する姿勢が自然に育っていくように思う。
ただ、今の時代に合わないのか、どの文具店にも置いていないようだ。綴込表紙、冬の時代なのだ。


いろいろな紙片や切り抜きを収集する場合は、クリアブックがあるとよい。

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このクリアブックは、背に厚みがなく、中身の量に応じて背幅が変わる仕組みになっていて面白い。
表紙はポリプロピレン(プラスチック?)で出来ており、ノートのような肌触りを楽しむものではないが、情報収集サイボーグマシーンと思えばよい。
1ポケットに1テーマを決めて、日々接する情報を集めていくのである。20ポケットあれば、20テーマを一度に集めることができる。例えば「音楽」とか「文房具」とか「本」とか。興味に応じて。そして、雑誌や新聞などで仕入れた情報を切り抜いて集める。テーマがざっくりしすぎていると記事が無限に集まってしまい、ブタファイルと化してしまうので、そういう場合はテーマを細かく設定して、より限定する必要がある。
こういう使い方をすると、勉強の道具としてのクリアブックの価値は高まるだろう。

最後に、綴じた罫紙や原稿用紙、集めた紙片をまとめて、編集し、目次やあとがきをつけて一冊に綴じると、自分なりの研究記録を残すことができ、成果を「見える化」できて、やりがいも感じるだろう。
一般的な綴じノートだけが勉強ではない。編集する作業が入ると、ノートは知的体力を鍛えるトレーナーになるのではないかと思う。