「JAZZ GUITAR GIANTS ジャズギタリスト進化論」

「JAZZ GUITAR GIANTS ジャズギタリスト進化論」石沢功治 著(リットー ミュージック)

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JAZZギター史に燦然と輝く名ギタリストの業績をまとめたムック。
■モダン・ジャズ・ギターの開祖、チャーリー・クリスチャン
■正統派ジャズ・ギターの巨人、バーニー・ケッセル
■バップ・スタイルを極めた天衣無縫のテクニシャン、タル・ファーロウ
■至高のスウィンギン・グルーヴを演出する達人、ハーブ・エリス
■ブルージィかつ華麗にスウィングする王道ジャズの最高峰、ケニー・バレル
■不世出の天才ジャズ・ギタリスト、ウエスモンゴメリー
■ブルース・フィール渦巻くシングル・ノートの鬼才、グラント・グリーン
■現代ジャズへの扉を開いた知性派、ジム・ホール
■正統派超絶技巧を操るジャズ・ギターのヴァーチュオーゾ、ジョー・パス
■超一級のテクニックと甘い歌声で魅せたエンターテナー、ジョージ・ベンソン
■ジャズの光と影を背負った不死鳥、パット・マルティーノ
■ジャズ・ロックの地平を切り開いたパイオニアジョン・マクラフリン
■ジャズとロックを結ぶ永遠の求道者、ラリー・コリエル

それぞれのギタリストの歴史が、愛器の写真とともに紹介されていて、ジャズギターのカタログ的な見方もできる本書。
印象に残ったことの一つはチャーリー・クリスチャンが原点であるということ。
チャーリー・クリスチャンの衝撃は、同時代を共有していない僕にはちょっと分かりづらい。
戦前にJAZZは日本の中で花開く。戦中にアメリカで起きたビ・バップ革命が戦後の日本に進駐軍とともに入ってきて、当時の日本人ギタリストがどのようにJAZZのボキャブラリーを獲得していったのか、その辺りの事情について、小さなコラム(「日本のジャズギター事始め」)にまとめられている。
この辺りの音楽史に興味が湧いた。