2011年後半の「手帳(手帖)&ノート構成」

昨日は、新しい「知的生産の技術」を求む!と書いた。
他人依存ばっかりしているのは申し訳ないので、自分なりの提案をひとつ。
まず、手帳である。
現代日本において手帳といえば、能率手帳であり、高橋の手帳であり、ほぼ日手帳である。
何が言いたいのかといえば、「手帳」とは「スケジュール帳」のことを指すということだ。
勿論、手帳とはそいばかりではないはず。例えばモレスキンの無地の手帳なんかがそうだ。
しかし、今の文脈では、そういった手帳の区別がし辛いのである。
そこで、「手帖」という語を導入したい。発想を書き込む「手帖」という意味である。
 
「手帳」には実は二種類あるべきなのである。
一つはスケジュールに特化した手帳(例:能率手帳)、もう一つはアイデアに特化した「手帖」である。
その他にも「メモ帳」や「読書ノート」や「研究ノート」の類が存在する。
これらの相互関係をシステマティックに構築していくことが、ひいては「知的生産のシステム」ということにあいなるであろう。そこで、その「システム」を図式化し、簡単なチャート式見取り図を描いてみたい。
 
メモ帳・・・To Do や覚書き
手帖・・・アイデア、発想の覚書(時系列)
手帳・・・スケジュール、予定管理
イデアノート・・・手帖に収集されたアイデアをテーマ分類ごとにまとめたもの
読書メモ・・・読んだ本についてのキーワードや感想等を書いたメモ。コピー用紙や広告の裏を使う。
読書ノート・・・複数の本に共通するキーワードをテーマとして、テーマ分類ごとにトピックを集めた「テーマ分類型ノート」。読書活動の成果は、この「読書ノート」に蓄積される。
※ちなみに日々の体験は、手帖およびアイデアノートに蓄積される。
研究ノート・・・アイデアノートの知見(フィールド)と読書ノートの知見(書斎)の合体。それぞれの知見を総合した、トピック集積型のノート。フィールドと書斎で集めた情報を統合する。
 
普段は手帖と読書メモを持ち歩きつつ、律儀で地味な情報収集を行い、その集積が一定ラインを超えたらノートに転機し、アイデアの発酵を待つ。
なお、基本的な考え方は、勝手ながら外山滋比古氏から譲り受けた。