国語教育に関する本

最近は、また大村はまを読み返している。
大村はまの著作は膨大で、豊かで、何を読んでも本当に面白い。
また、大村はまの仕事を分析した書物も数多くあるのだが、最近発見した苅谷夏子『優劣のかなたに――大村はま60のことば』(筑摩書房)は、大村はま論として秀逸。本当に大村はまの仕事を深くとらえていて、ちょっと涙なしには読めないといった感じだ。
それと、これも再読になるが『国語のできる子どもを育てる』工藤順一(講談社現代新書)だ。
この本は、初めて読んだときよりも、今のほうが、その魅力をずっと深く理解できる。
その論理の射程の長さ、奥行きの深さに裏付けられた国語論として、一読の価値ありです。おすすめします。