漱石の伝記

最近読んだ中で、いちばんのヒットは、三田村信行さんの書いた漱石の伝記です。(『夏目漱石―いまも読みつがれる数々の名作を書き、人間の生き方を深く追究しつづけた小説家』偕成社1994/03)
とても面白く読みました。三田村氏を僕はこれまで存じ上げなかったのですが、たいした方だと思いました。これほどうまく書ける方はそう多くはいらっしゃらないのではないか。研究者の書いた伝記や漱石論とは違います。伝記というジャンルの面白さを改めて発見したような気がしました。