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今、愛用しているのはラミーのサファリ万年筆です。
とにかく手ごろな値段で本格的な万年筆(といえるかどうかは不明ですが)、少なくともそれまでシャーペンやボールペンを使ってきて、はじめて万年筆の世界に足を踏み入れる人間にとって、最初に手にするカジュアル万年筆の代表がこのサファリでしょう。「高級な筆記具である万年筆」のペン先のスタンダードは金ですが、カジュアル万年筆の場合は鉄のペン先が普通です。ペン先のしなりが随分と違うということですが、残念ながらぼくは、高級万年筆を持っていないので比較はできません。しかし同じカジュアル万年筆の代表であるペリカンの「ペリカーノ・ジュニア」と比べると、同じ鉄ペンでも随分書き心地は異なります。ペリカンの方が柔らかい。ソフトな書き心地です。しかしペリカーノ・ジュニアは、ペン先が少し太く、しかもペン先の太さを選べません。漢字を使う国民にとっては、書き心地はいいけれど太字だと文字が潰れてしまう万年筆のダブルバインドは、少々いただけません。
そうはいっても、やっぱり万年筆はものを書く人間にとっては「三種の神器」の一つでしょう。
ここで「三種の神器」と言ったけれど、三種が何かは定かではありません。きっと一つはパソコン。ワープロは、書くスピードに革命をもたらしました。次に万年筆に代表される手書きの筆記具。最後に広辞苑といったところでしょうか。
いずれにせよ、万年筆は「書き心地」を追求する筆記具だということです。

サファリにも欠点はあります。
まず、書き始めが少々かすれ気味です。
次に、ずっと書き続けていると、インクのフローが鈍くなる点です。これはなぜなのかよく分かりません。個体差もあるでしょうし、一度落としたことがあるので、そのせいかも知れないなと思っています。
それから、キャップを軸の尻に挿してペンを持つと、重心が後ろよりになり、ちょっとバランスが悪い気がするのです。ペンの長さが問題です。サファリは、長めなのです。
ペンは、長さに関しては、短めがいいのかなと思っています。手のひらにすっぽりと収まるくらいが、ちょうどいい。扱いやすい長さなのだと思います。
いずれは、ラミー2000か、ペリカンのスーベーレンが欲しいですね。ペリカンならM400に俄然興味があります。デカいペンは、使い勝手がよくないと思っているから。
万年筆ではないけれど、2000の4色もやはり意中の一本です。そういえば、ある家電ショップでは、かなりの格安で販売しているようです。リフィールの交換が前提である4色は、こちらで買っても問題がなさそう。いずれゲットします。