休日は自分と向き合う

休日は、ついどこかに出かけたり、人のいるところに行ってみようと考えがちだが、それは一人で時間を過ごすことができないことから来る問題だ。
普段は「ああ、これは休日にゆっくりとやろう」などと思うのに、いざ休日になるとそんなことは忘れてしまう。
例えば「英語を勉強しよう」と思っても、いざ休日になると、英語の勉強に向き合えなかったりする。
でも、大概のことは「ひとりで」やらなければならないことばかりだろう。
バンド活動だって、基本は個人練習にある。個人レベルで仕上げることができていないののに、バンドで音が合うはずがない。
休日は、実は一人で過ごす最適な時間なのだ。
一人でできることに、とことん拘るならば、休日はかなり充実した時間になるのではないか。
勉強するのであれ、運動するのであれ、余暇を楽しむのであれ。
もちろん、外に出かけたり、人と会うことも楽しいことだ。ただ、自分と向き合えない人間が、外に出かけても、喧騒にうんざりするだけだったり、人と会っても邪な考えに気分を腐らせるのが関の山だったりする。そんなことは、腐るほどありふれている。
一人孤独に時間を過ごすことは不快なので、孤独を避けようとどこかに行ったり人に会ったりするが、それは決して何ももたらさない。
それよりは、ずっと孤独な時間に沈潜してしまう方がいいのである。よほどいい。
賢い人はきっと皆そうしているのだ。
図書館に行けば、多くの人はそれぞれの席で自分と向き合う時間を確保している。
カフェでも、多くの人は自分の時間と向き合っている。
注意深く見てみれば、そんな賢い人たちはどこにでもいるものだ。
さあ、今日ボクはどれほど自分と向き合えただろうか。