(個人的に)気になる東京のラーメン店

ぼくはラーメン・ブロガーではありませんし、ラーメンの写真を撮る趣味もないので、期待して読まれる方には、素っ気ない文字ばかりの記事になってしまいますが・・・
ぼくは、かなりラーメン好きのようで、そう自覚したのは実は最近になってからです。
昔から普通にラーメンを食べてきましたけれど、ご近所さんにラーメン屋の一軒もあるのは当たり前だったし、それは多分日本全国津々浦々そうだったのではないでしょうか。だから、誰でも、心に残るラーメン屋の一軒というものを、記憶しているものなのだと思います。母親がタンメンが大好きで、「あのお店のタンメンをまた食べたい」とよく言っていました。そういうことが幼児記憶として残っています。
子どもの頃によく行ったのは、味噌ラーメンのお店。
今も色々な味噌ラーメン店にはいきますが、子どもの頃に食べたあの上手さを超える味噌ラーメン店はないと思っています。
不味い味噌ラーメンを食べた不愉快な記憶もあります。学生時代に三鷹界隈で豚骨系の味噌ラーメンを食べて、ものすごく不味くてショックを受けました。スープが臭かったのです。それ以来、豚骨系味噌味ははあってはならない!と思っていました。
ところが、豚骨系味噌味でも、なかなかおいしいお店もあることを去年知りました。
 
○麺処くるり(市ヶ谷)
最初は豚骨の動物臭を感じますが、次第に舌がスープの濃厚な絡みに刺激されて麻痺し、動物臭を感じなくなります。その後にやってくるニンニクの香りと香ばしい味噌の香りが、鼻を抜けていくようになると、このスープの味のレベルの高いことが実感されてきます。
ぼくは、この食後感って、なんとなく「ピータン」の場合と似ているなって思います。つまり、「ピータン」にも臭みがあるんだけど、食べているとその臭みは次第に感じなくなって、濃厚な旨味だけを感じるようになっていく。「天下一品」のスープも、それと似ているかも知れません。舌が麻痺して臭みに鈍感になった後に、強烈な旨味を感じるという仕組み。(ぼくは「天下一品」のスープは、それほどハマりませんでしたけど・・・)
ただ、オーソドックスな味噌ラーメンの味とは言えないと思います。
 
○麺屋べろり(市ヶ谷)
くるり」のそばにありますが、くるりが行列店なのに比べて、こちらはかなり空いている店。
昨年オープンしたのですが、繁盛店ではない様子。でも、ぼく的には、こちらの味こそ正統派の札幌味噌ラーメンなのではないか?と思っていいます。くるりもニンニクが利いていますが、べろりも相当なものです。ニンニクと味噌の香ばしさが濃厚に麺に絡んでいる。西山製の麺は黄色い縮れ麺で、硬目の湯で加減です。
ぼくが子どもの頃に食べた美味しいあのお店に、少し近いです。
 
チェーン店ですが、めちゃくちゃ好きです。ぼくは大好きです。味噌系もいけるし、醤油味、塩味、それぞれにレベルが高いです。ぼくはここの「辛味噌らーめん」をよく食べました。
最初入ったのは秋葉原店。今は無くなっていますかね。新宿のルミネだったかな?にも入っていますね。
渋谷のWINS(場外馬券場)の傍にもあります。結構なリピーターだった時期があります。
 
○一圓
三鷹駅北口を出て10分も歩かないところにあります。多分今も健在だと思います。
この店はぼくにとっては、心の故郷みたいなもの。(吉祥寺店もありますが、ぼくは断然三鷹店贔屓)
学生時代に毎週通っていました。後でTVを見て知ったのですが、グラミー賞を受賞した日本人ジャズピアニストの上原ひろみも、この店でバイトしていた時期があります。(ちょうど、ぼくがこの店に通っていた時期と重なります。記憶にはないのですが、ぼくも一度くらい上原ひろみさんと遭遇していたかも知れません)
餃子が超デカいんですけど、麺と餃子とチャーハンを、お腹一杯食べることが最高の幸せ。本当に制覇する喜びしきりでした。
 
制覇する喜びと言い出したら、この店の名前を挙げないわけにはいきません。
ぼくはこれまで、二回しか食べたことがありませんが、芸術的な味とは言い難い。旨いか?と聞かれれば、まぁ普通でしょう・・・みたいな答えしかできません。でも、しばらく経つとまた行きたくなるジロリアンの心理、よくわかります。ぼくもいっぱしのジロリアン気取りですが。二郎はコスパの高さはもちろんですが、それ以上に、動物的に食らうという人間の本能的な心理を研ぎ澄ませてくれる何かがあるのでしょう。
 
(次回につづく)