もう６年くらい前になるが、急に前歯の根元に痛みが走った。
２～３日激痛とともに歯が浮くような感覚に見まわられ、気づけば膿嚢のような「おでき」が歯茎に噴出している。時間が経つと、おできの中の膿が噴出し、それとともに、不思議と痛みは和らいだのであった。（ネットで調べてみると、歯根治療が不完全で、雑菌が繁殖した結果として膿嚢が出来たとの説明があるが、僕の歯は1本たりとも神経を抜いておらず、歯根治療の問題ではないと思われる・・・）
この膿のおできは定期的に出現し、かかりつけの歯科医では対処療法的処置をされながら、今日現在までしぶとく生き残ってきたのである。その膿の根元が昨日から大きく成長し、激痛とあいなった。
仕事も手につかない。歯が浮いたような感覚。それとともに鈍い痛みが継続し、時折激痛にも似た不快な痛みを伴うのである。
酒はいつも飲むが、今日はマジで自棄酒だ。それが逆効果かも知れなかったが、痛みを忘れようと、いつもどおり飲んだ。結果、おできからは出血し、多少感覚が鈍っているせいかも知れないが、歯茎の激痛からようやく解放されたのである。
膿嚢の内圧が限度を越えたために、自然に膿が外に溢れて、神経を刺激しなくなったとも考えられる。いずれにせよ、この膿嚢の処置は放置しつつ、なんとか痛みから逃れられそうである。有り難いことだ。
同じ問題を抱えた諸氏に告ぐ。痛みを一定期間堪えよ。さらば救われん。腫れた歯茎をいたわれ。痛みはいつか自然に和らぐ。膿嚢が神経を刺激しているだけである。膿はいつか外に放出されるであろう。その時まで我慢せよ。
