ラーメン二郎を食す

ラーメン二郎に初めて行ってみた。
いろいろ難しそうな印象があったので、何も下調べせずに行く。
店には行列ができていた。1時間くらいは待つのかな?と思うが、今日を逃すと今度いつチャンスがあるか分からないので待つことにする。
やがて店の入り口に近づいてきた。すると店員が外に麺の量を聞きに来た。
「普通で」と答えると、「では小で」との返事。
二郎に「普通」はないようだ。
ガラス越しに店の中を覗くと、麺には大量の野菜が盛られている。あの量はちょっと食べられそうもないと判断。カウンターにはトッピングの案内が出ていて、野菜や背脂、ニンニク、タレの増量について書かれていた。そしてすべて無料らしい。
ようやく店内に入り食券を買う。待つこと10分、ニンニクを入れるかどうか聞かれた。
案内書きによれば、このときトッピングについて答えるのが二郎の流儀とやらで、ニンニクのトッピングをお願いする。
すぐにラーメンが出てきた。
野菜のトッピングは頼んでないのに、すでに麺が隠れるほどのボリューム。
麺は極太で、コシがある。重量級の麺。
スープは、表面に1センチくらい透明な脂の層があり、その下に醤油スープが沈んでいる。脂ギトギトといった感じ。とんこつ系スープとは違い、背脂の臭みは無い。矛盾するようだが「さっぱりとした脂」という感じ。
豚は、チャーシューと言うより、軽く1人前の豚カツが作れるくらいのボリュームで、醤油ダレがしみ込み、「ふわぁトロ」な感じ。
麺と野菜(もやし、キャベツ)とスープがよく絡む。小さく刻まれた生ニンニクがスープに広がって、強烈なアクセントになっている。ただ、食べているうちに結構味が濃く、塩辛い感じがしてきた。味が濃いので、スープは飲まなかった。あまりの脂だったので、少し自重したせいもある。ちなみに、レンゲはついてない。
うまくないことはないけど、特別にうまいという感じは正直しなかった。
食べた後もニンニクの強烈な香りが口に残り、何か口の中が痺れている感じだ。
見た目にも、少しも上品なラーメンではない。
なのに、不思議なことに胃袋がまた食べることを欲しているような食後感なのだ。
このラーメンについて巷では、「ラーメンではなく、二郎という食べ物」と言われるそうだ。このラーメンに自分がハマるかどうか、もう一度試してみたい気がする。