コーヒープリンス1号店に触発された

先日まで放送されていた韓国ドラマ『コーヒープリンス1号店』は、とても見応えのあるドラマでした。音楽も素晴らしいし、役者の演技も良かったし。
ハンギョル、ミニョプ、ウンチャン、ハンソンお兄さん、ユジュ、etc.皆個性的です。
なんといっても、人間関係が率直で面白い。韓国の文化なのかも知れませんが、僕の経験からも思い当たることがあります。
10年近く前にインドを放浪したとき、出会うアジア人といえば韓国人ばかりでした。日本人にも会いましたが、みな引っ込み思案で、まともなコミュニケーションもままならないような人たちばかり。そんななかで、韓国の人たちは、初対面でも臆せずフレンドリーに挨拶してくれたし、2度目に会った時なんて、もう旧知の仲であるかの如き親しさで話しかけてきてくれました。コミュニケーションという点で、韓国は日本人の上を行くと思いました。そんな経験をもとにコーヒープリンスを見れば、こんなムチャな設定でも納得してしまう。
昨年、中国の『似水年華』というドラマをDVDで観ました。
朴訥な青年とナイーヴな女の恋を描いているドラマです。音楽が素晴らしく、作りの粗雑な面はあるけれど、ハートのこもった素晴らしいドラマでした。中国って、コミュニケーションの描き方が韓国ほどこなれていないというか、ちょっとウブな感じかも知れません。微妙な関係を描くことが流行ドラマの王道だと思いますが、そこのところに中国ドラマが意識的になったという感じがしました。
僕の評価としては、(微妙な関係を描くドラマとして)韓国が首位で、日本は後追いで、中国が新生面を切り開きつつあるのかな、といった感じ。
中国は、経済的に繁栄している反面、社会的に様々な矛盾を抱えているだけに、日本や韓国とは違った角度から描くドラマを作り出す可能性を秘めているとは思うんだけれど。日韓崇拝はやめて、わが道を行ったらいいのにと思っています。