マイケルに哀悼の意を表す

マイケル・ジャクソンが急死した。
心から、哀悼の意を捧げます。

僕にとって、マイケル・ジャクソンとの出会いは、1987年の来日に遡るのだけれど、
その来日公演がテレビで放映されたのを、ビデオに録画した。
洋楽に興味があったので、世間で騒がれているマイケルとは何者か?的な興味を持っていたのだと思う。
音楽を聴いてみたら「な~んだ、知ってる!」というのが率直な感想だった。小学校の1年か2年の頃、ウチのクルマで移動中に、ラジオで流れていたのがマイケルの曲だったような気がした。うちの近所に住む幼馴染みのリョウちゃんを誘って、うちの家族とラーメンか何かを食いに行ったとき、車の中のラジオでかかっていたのが、マイケルの曲だった。
そういった具体的な記憶を保持していることが、僕の自慢の一つでもある。

で、その録画したビデオは、その後一年間は殆ど観なかったと記憶する。
マイケルにそんなに興味が湧かなかったからだ。
それで暇をもてあまして、土曜日の午後だったか、たまたま観たんだよね。
それが運命的な出会い。
マイケルは凄い!というのが、その時の率直な感想だった。
「オフ・ザ・ウォール」という曲が、とにかく素晴らしかった。「一を聞いて十を知る」ということわざがあるけれど、そんな感じだった。「オフ・ザ・ウォール」は、まさに「一」で、この一曲を聴けば、マイケルの凄さが知れるというものである。http://www.youtube.com/watch?v=u5fJxtDkjwM
前半の軽快なリズムと対照的な、後半のドラマティックなコーラスに魅了された。
ご理解いただけるだろうか。R35世代には、きっとご理解頂けることだろう。

来日公演のビデオは、ビデオテープが擦り切れるほど観た。
こんな素晴らしいライブに行けなかった、田舎者の幼い自分にとって、マイケルは都会的で洗練されたポップスセンス溢れる未来者だった。
そんなマイケルの成熟を知ったのは、MTVの‘Will You Be There’という曲。
http://www.youtube.com/watch?v=oVauKagVDPI

みなさんは、どのようにマイケルを評価されるであろうか。
賛否両論あることは周知の上で、あえて言わせていただけるのであれば、マイケルは確かに時代を代表していたアーティストであった。ポップスセンスが溢れながら、しかも陳腐ではなかった。
様々なスキャンダル、整形手術についての憶測、決してオーライなアーティストではなかったことはじゅうじゅう承知の上で、僕はマイケル・ジャクソンの業績に惜しみない拍手を送りたい。
誰も、マイケルのようにはできなかったのだから。
マイケルが築いたものの上に、今のショウビズ界は成り立っていることは、紛れもない事実なのだから。
マイケルの永遠の眠りに、心から哀悼の意を表す。