今日でお別れ

これまで勤務してきた学校とも、今日でお別れ。
残りの雑務というか、自分の机や身の回りの片付けで一日が終わりました。
お世話になった方々への挨拶や、ちょっとした宴会が催され、ご馳走になる。
定年で退職される先生方は、感慨もひとしおといった感じでした。
僕はどちらかといえばドライな方で、これでひと区切りついたのだなと思い、何か新たな冒険に旅立つ喜びの方が大きい感じです。
仕事としてみれば、やり残したことばかりで、決して褒められたものではなかったと思います。
とはいっても、やり残しがないようなことは、決してあり得ないとも思う。
どうしたって、何かをやり残す定めなのではないでしょうか。
その一抹の無念が、心のどこかにトゲのように刺さったまま、次の赴任地へと旅立つものなのではないか。そういう後ろめたさを持たず、「自分はよくやった」的な自画自賛のうちに、古巣を後にできる人は幸いですが、ちょっと楽観的すぎるような気もします。
退職者は、それでもいい。
けれど、これほど教育現場がすさんでいる現状の中では、僕たちは、常に無念さを噛みしめざるをえないのでしょう。構造的に。
僕は、そういう無念さを抱えたまま、次の赴任地へと行きたいと思っています。