発声練習の大切さ

演劇の基礎とは何か?ということを、よく考えます。
僕は全くの素人ですので、演劇の基礎が何かも分からないし、演技指導も出来ません。
で、ここ数日、発声の大切さについて思い巡らせているところです。
演劇とは身体表現であるといわれますが、演劇的な身体表現とは何なのか・・・・・・? 本当に難しくて、困るんですよね。
少なくとも、ホールでのお芝居を観ているとき、客席から役者の表情は読み取れません。舞台袖とか、客席のいちばん前で見れば分かるかも知れませんが、僕の経験では、それでも表情は読み取りにくい。観客が役者の感情を理解するのは、表情以上に声なのではないか?
そう考えると、役者の感情=声なのではないか?という気さえしてきます。
書店の演劇のコーナーを覗くと、ヴォイス・トレーニングに関する本があって、これまでは、あれは声優さんたちのための本なのだと思ってきたけれど、それこそ演劇に携わるものたちの基本中の基本なのではないかという気がしています。
僕が指導している演劇部の子どもたちの問題点は、声の大きさにあると指摘されました。
確かに、他の学校の生徒さんたちの演技と比較してみると、声の表現力が乏しい。
普段においても、(演劇部以外の)子どもたちの声は聞き取りづらくて、子どもに聞き直していることしばしばです。一般的に、現代の子どもたちの声は小さく、しかも文としても未完成で、「単語らしきもの」しか聞き取れない。そこに問題があります。
今の子どもたちの表現力の乏しさに、危機感が募ります。