カンブリア宮殿を見て

見ましたか? この前の「カンブリア宮殿
お年寄りが、裏の山に自生している葉っぱを出荷するビジネスで、
大成功しているという話。
人間は、朝起きて、その日にやるべきことがないとダメ、という話は
とても参考になりました。

その村のお年寄りたちは、どの葉っぱの需要があるかをコンピューターを使って把握し、次の自分の行動計画を立てているのでした。村上龍さんは「マーケティングを行っている」と言っていました。
そういうお年寄りたちの医療費は、全国平均を大きく下回っており、とてもお元気。
それもそのはずだと思わせられます。
朝起きて、その日にやるべきことがあって、その日の行動計画を立てて生活することができる老人に、病気になるヒマはない!!とでもいうかのようでした。
やっぱり、自分の仕事を持ち、生活に張り合いがあって、生活のリズムというか習慣というか、そういうものがしっかりと根づいている。そこが老人の生活を生き生きとしたものにしているのではないでしょうか。

生活習慣というものも、習慣をきちんと確立している人とそうでない人とでは、数年後に大きな差が生まれてきてしまうように、何事においても「型」というものがあって、その「型」を身につけている人とそうでない人では、その仕事の結果に大きな差となって表れてしまうものなのでしょう。
日本の伝統的な武道も芸能も「型」を重視してきたという話は、よく耳にします。

やっぱり、大切なのは「型」だぁぁぁ! と言ってみたくなります。
「型」を、一種のマニュアルの呪縛のように考えて、それを裏切るようにしながら生きることが一つの生き方であったような若者の時代は終わりを告げつつあります。
夢を追いかけ、オリジナルな自分を夢想して、そうした型にはまらない生き方、型にはまらない自分を追い求めてきた人たちが、今は職を求めてさまよっている。
日雇い派遣労働が禁止されるそうですが、彼等は行き場を失うこと必至です。
今必要なのは、こうやればいいという「型の提示」。
政府は、役に立つヒントを与えてほしい。
即実行すれば活路が見出せる。世の中そんなに甘くないでしょうが、でも実直にその型を遂行すれば、必ず社会に必要とされる仕事につながるのだというヒントが必要です。
その型の実行は、決して甘いものではなく、むしろかなり困難さを伴う道であるかも知れません。それでも、道しるべもなくウロウロさせられるより、どれほどマシかわからない。
やっぱり、「型」なんじゃないかなと思う今日このごろです。