文房具シーンが変化しつつある

最近は、文房具関連サイトがだいぶ下火になっているようです。
万年筆とモールスキンに代表されるような高級文房具も、ネタが尽きてきたということでしょうか。
となれば、いよいよわがブログの出番というものです。(まだ、なにも提案できていませんが・・・)

ここ数年続いた文房具ブームは、文具界における欧州のブランドブームでしかなかったのではないでしょうか。そりゃ、ペリカンもラミーもモンブランも憧れのブランドではあるけれど、ちょっと一般人には手がでません。そもそも万年筆が、日常の文房具足りえるかどうかが疑問です。100円ボールペンがこれほど優秀な日本の現状にあって、高級万年筆は単に趣味の問題でしかなかったのではないでしょうか。
これまでブランドを支えてきたキャリアウーマンの消費傾向もすっかり変わってしまい、ブランドの売り上げは急激に落ち込んでいるんだとか。それと同じ現象が、文房具界を襲いつつあるのではないでしょうか。せいぜいラミーの4色ボールペンあたりが、文房具趣味のピークなのかも知れません。

『情報は一冊のノートにまとめなさい』は、100円ノートという廉価な、カジュアルステーショナリーを使った知的生産術の提案でした。もう20万部を超える大ベストセラーとなっているようですが、この本が当たったのは、この本の実力以上の効果とでも言うべきで、ブランドに飽きた時代の求める必然だったのです。つまり、モノはどうでもいい、それより方法論だ! ということではないか。
であるならば、今こそ文房具と知的生産および知的生活の技術を見直してみるべきでは。
梅棹氏の「知的生産術」に始まり、渡部昇一の『知的生活の方法』、さらに勝間さんの「グーグル的知的生産術」まで、基本文献をおさらいしたいとおもいます。
カジュアル・ステーショナリーを使った知的生産術こそが、時代の要請ではないかと思われる今日この頃です。