先日ある古書店で、競馬予想について書かれた本を見つけた。
「レイティング」という視点で、勝馬予想をすべし、というのである。
もちろん、競馬には様々な要素があり、純粋に馬の能力だけで勝負が決まるわけではないのだろう。
しかし、基本的に能力が高く勝負強い馬の「能力」を数値化し得たならば、それを基準に人気に左右されることなく客観的な予想をすることができる、というわけだ。
その「能力」を数値化したものが「レイティング」というものだという。
これは、今やコンピュータではじき出せる数字であろうが、それをもとに予想するなら、主観に左右されない、客観的な予想ができ、結果、勝算も高くなるだろう。
今日書店を眺めたが、レイティング予想をするその雑誌はもう見当たらなかった。既に廃刊されているのかも知れない。インターネット上ではまだ活動しているようだが。
レイティングを独自に算出する計算システムを構築している人もいるかも知れないが、それらはすなわち馬の能力評価の問題だろう。
強い馬が勝つ、という信念がそこにはある。
それを信じるかどうかは、各人の自由なのだろう。
