新聞を読むこと

毎朝、朝食を食べながら新聞を読むという風景は、日本の食卓における一般的なイメージであろう。
自分もおっさんになりつつあるのか、ここ数年は必ず新聞を見る習慣である。
トーストを齧りながら新聞をめくり、牛乳を飲みながら文面を追う。
一般的な読者が多分そうであるように、一面の見出しはそこそこに眺める程度で、テレビ欄の方からページをめくる。もっともテレビ欄は見ない。どうせ帰りは遅いし、帰ってから見たいと思うほどの番組もない。今は「エンタ」と「カンブリア宮殿」くらいのものである。
社会面のさまざまな事件をチェックする。世の中には本当にどうしようもない犯罪や事件が多い。
他には書評や文化人の書いた記事や投書欄などを、ちらっと眺める程度であった。
政治と国際情勢はすっとばして読まないのが普通だった。
しかし、ここ最近はそれじゃ片手落ちな気がし始めている。
朝青龍のことなど、どうでもいいのだ。
そんなことより、アフガン情勢に熟知した方が良い。
世界に目を向けると、いろいろなことに気づくチャンスがある。
これまでは、そのチャンスに気づいていなかった。
ただでさえ狭い社会に生きているのに、頭の中まで狭くなっては、もう大変である。
せめて頭の中くらい、広くしておかないと。