読書三昧

最近、たくさん本を買ってきて、黙々と読んでいる。
夏休みを利用して、ちょっと海外に出ていたのだが、旅行先でも本を読んでいた。
海外にいると日本語を話せる相手は限られるので、日本語で書かれた本はある意味で、数少ない話し相手である。なので、ちょっと難しいことが書いてあっても、丁寧に読んで理解しようという殊勝な心持ちを維持することができる。今回持って行ったのは、竹内好魯迅』。

今日電車の中で読んだのは、清水幾太郎『論文の書き方』(岩波新書)だ。
痒いところに手が届くというのはこのことで、漠然とは思っていたけれど、それを正面からとらえて言語化出来ないでいたものを、しっかりと表現してくれている、そんな感じだ(おススメです)。

文章を読むという作業は、本当はけっこうしんどい。こんなに暑い日は、本なんて読んでるのはかったるいのだけれど、エアコンがある現代では、快適に読書することが可能。渡部昇一は、知的生活を送ろうとするものは、まずエアコンを買えと言っている。まさにその通り。
それにしても、読書というのは、文字を追って意味を捉える地味な営みだ。未知に向かって挑戦的に歩まんとする意思のみが、読書を促す。