サファリ&コンバーター

廉価万年筆の代表格、ラミー社のサファリを使っています。
一時期書き味が大変に悪くなり、ペンクリニックに持ち込むと良いことをコメントを書いてくださった方に教えられ、先月セーラーのペンドクター川口氏に修理していただきました。その後、書き味は断然良くなりました。

先日、インクが切れて、ラミー純正のブルーブラックのインクを吸入しました。これまで言い忘れていましたが、コンバーターを使ってインクを吸入して使っています。
それが、どうしたことでしょうか。インクを吸入して使い始めるや、だんだんと書き味が悪くなっていったのです。やがて、インクがかすれるようになり、最後には、空振りしたみたいにインクが出てこない。ペン先はきちんと紙に当たっているのに、どうもうまくいきません。
ペンを逆さまにしてコンバーターを眺めてみると、インクが下に流れ落ちてこないんです。空気だまりが下の方にできていて、インクは固まってしまったように見えます。吸入したばかりなのですから、何かがおかしいに違いない。
直感的に、この空気だまりを抜かなければならない!と思い、ペン先を上に向けて、空気だまりを上方に移動させ、赤いネジ部分を回して、空気を抜きました。ペン先の裏にある四角い穴からインクの泡がふつふつと出てきます。さらにネジを回し続けると、インクが染み出してきました。今度はペン先を下にして、インクを一滴たらしました。
この作業をしたことによって、インクフローは抜群に良くなり、以前にもまして素晴らしい書き味になりました。

念のためラミーの説明書を見ると、サファリのところには書いていないのですが、2000のところには「吸入が止まりましたら、後軸を左に回してインクを3滴程たらしてください。再び後軸を右に回して堅く締めてください。(この動作により、タンク内のインクがペン先に押し出されスムーズな書き味を可能にします。)」と書かれています。

インク吸入って、実は結構技が要るんですね。

皆さんは、どんなふうにインク吸入を行っているのでしょうか。
何かいい智恵やヒントがありましたら、教えてください。