情感溢れる曲想は、映画を見ていなくても思わずその世界に引き込まれる。
映画は、中年の男が故郷と幼少期に思いを馳せながら涙を流すラストシーンが印象的だった。
ラストシーンはこんな感じだ。
その涙は、自分を映画人へと育ててくれた亡き映画技師アルフレードへの思いというばかりでなく、人生というもの儚さと美しさを讃えるものでもあっただろう。
人生が中年にさしかかるとき、来し方行く末を見はるかすことが、きっと誰にでも起こるのだろう。
パット・メセニーとチャーリー・ヘイデンのシンプルなアコースティックな演奏はこちら。