何気ないことを幸福に思えるように

今日もアルコールのことを書く。
考えてみれば、もう15、6年飲酒生活を送ってきた。
初めは楽しい酒だったかも知れないが、最近は楽しむためより、逃避のための酒になっていた。仕事帰りにコンビニでパック酒を買い、ひとあおりしてようやく落ち着きを取り戻す。仕事も退勤時刻が近づくとそわそわしてきて、もう頭の中で酒のことを考えているのである。
家で飲むと家人とトラブルになるから、帰宅途上で飲んでしまう。
そんな生活を繰り返してきた。
これが果たしてまっとうな生活であるわけがない。
また、もう一つ。自分の心の殻のようなものができて、現実の人間関係にうまくフィットできなくなってきたと感じるようになった。自分の主義主張が強すぎて、他人の意見に耳を傾けることができない。もともと頑固で生意気な人間だったのが、酒で一気に加速した。気づけば、アルコール性の人格が生まれていた。

空の明るさを見て気持ちが爽やかになったり、ご飯を美味しく感じたり、そんな当たり前のことを感じられることが、本当の幸せなのだと思う。
アルコール依存の問題は、結局、人間としての生まれ変わりを必要とする。それができなければ、決して解決しない問題であろう。
ミーティングでの交流は、かなり霊的なものである。それは、生まれ変わりを必要とする追い詰められた人たちだからこそ可能なのだと思われる。