孤立は避けられない

ぼくは都内在住20年になりますが、うちの同居人は10年です。
ぼくは都内で知り合いと出くわすことが少なく、せいぜい教え子に声をかけられたことが数度あるくらいです。
しかし、ぼくの同居人は、しょっちゅう知り合いと出くわします。
こんなに広くて人の多い東京という街で、知り合いに遭遇することは滅多にないのではないかと思います。
でも、同居人は僕の数十倍くらいの頻度で、知り合いに会う。
かたやぼくなんて寂しいものです。これまで、教え子以外に遭遇した経験などないのですから。
 
今の日本は他者と交われない個人が孤立化しつつある社会だと思います。
寂しいことこのうえないのですが、一方で、自分のことは自分でといったクールな倫理観によって、
個人が自律を余儀なくされている。それはそれでいいことなのではないか。
 
そんなことを考えつつ、一人の時間に浸っている毎日です。