ラーメン二郎について

俺はジロリアンではないので、二郎チェーン巡りをするようなことはしないが、
もう数回二郎に通ってしまっている。
本当に美味いのか?というと、これは大変困った質問だ。
答えは「旨いけど、不味い」という以外思いつかない。
先日神保町二郎に1時間以上並んで、やっと小ラーメン(にんにくコール)に
かぶりついた。
もう涙が出るくらいうまかった。スープは絶妙に乳化しているし、香ばしいスープの
香りがする。豚は脂身がトロトロで口の中で溶ける。炙りチャーシューとは正反対の
ただの煮豚だが、味が滲みていて濃厚なコクがある。
でも、量はあの量だし、食べているうちに胃はもたれてくるし、だんだん腹が立ってくる。
味もそんなに旨くもないと思えてくる。1時間以上もまって、こんな苦しい思いをして食べるなんて
馬鹿だよな自分、そう思えてくる。
時間がたつと、またあの二郎ラーメンにかぶりつきたいと思えてくるから不思議だ。
 
先日ある精神病関連の書籍で、グルタミン酸の脳への影響についての記述に出会った。
グルタミン酸(つまり味の素)は、おそらく二郎ラーメンの中枢である。
そのグルタミン酸が、脳に麻痺を起させる中毒物質であるというのだ。
そうか、二郎中毒とは、つまりグルタミン酸中毒であったか。
池田菊苗の発明はすばらしかったかも知れないが、大量の昆布から少量しかとれないグルタミン酸
化学的に大量生産できるようにしてしまったことによる功罪がありそうである。
 
俺も立派なグルタミン酸中毒者である。