クラプトンとアルコール依存

もう一度生まれ変わるんだというつもりで、ミーティングに通っている。
いろいろな方にお会いし、お話を伺い、それが自分の回復の大きな糧であると感じている。(そうした発言は、他の方によっても、様々なところで書かれている。)
僕は、エリック・クラプトンが好きだが、あくまでギタリスト、ミュージシャンとしてのみのクラプトンを見ていた。しかし今は、一人のアルコール依存症患者として、そこから回復した人としての側面にとても興味を惹かれている。


クラプトンの人間として、音楽家としての道のりの影に、アルコールの問題は常につきまとっていたのではないだろうか。
クリスティーズの競売に自分のギターをかけたことも、クロスロードセンターを設立し、チャリティーコンサートを積み重ねていることも、クラプトンのアルコホーリクとしての自覚と、社会的奉仕による魂の救済という観点から見なければ、決して理解できない。
クラプトンは、一介のアルコホーリクとして、現在も活動を続けている。
そして、依存からの回復と彼の華々しいキャリアは軌を一にしている。
それはアルコホーリクのもつ霊的な力(これは、自助グループで使われる言葉である)の証明でもあるように思われる。
十年くらい前に、クラプトンは自伝の本を書いている。


僕はこれまで読まなかったけれど、そこには彼の赤裸々な言葉がたくさんちりばめられているそうだ。
是非今度読んでみよう。