本日の雑感

今日は地元の祭があり、通りには出店が並び、多くの人でに賑わっていた。
5月にも同じ祭があったが、今回は少し出店数が減ったような印象。
買い物するとスタンプを押してもらえ、スタンプが3つ集まると景品の抽選に参加できる仕組み。
前回の5月は米2キロとその他果物などのセットが当たったが、今回は空振りに終わる。秋の夜空の下、寂しい家路となる。

今日は自宅で撮りためてあった録画をまとめて見る(そして消す!)一日となった。
サワコの朝」「漱石の妻」「ブラタモリ」「オイコノミア」が録画の定番になっている。
「オイコノミア」では、「スクリーニング」という言葉を覚えた。保険などで、保険会社としては歓迎したくないリスク高の顧客が殺到する現象を「逆選択」という。この逆選択を防ぐためには、顧客をふるいにかけ、選別する仕組みが欠かせない。これを「スクリーニング」と言うそうだ。「一見さんお断り」は「スクリーニング」。常連客に見捨てられないように店の雰囲気を維持するために、顧客をどうふるいにかけるのか。その方法として「一見さんお断り」が機能する。
松下幸之助は面接試験で「あなたは運があると思うか?」という質問をしたそうだ。
今の自分が自分ひとりの力ではなく周りによって支えられてあることを認識しているか、感謝の気持ちを持っているか、失敗もまた運によることがあると理解しているか、そういうことを入社試験で試すためのスクリーニングだったという。
又吉直樹が、自分が子供のころサッカーの監督にされた質問「自分は下手だと思うか?」に「そう思わない」と答えたら、監督は「下手だと思うと言った奴が伸びる」と言ったという。しかし中学時代に一番伸びたのは「そう思わない」と答えた自分と、もうひとりキャプテンの子。だから、松下の面接に落ちた人の中にも、なにくそと思って逆に伸びた人がいるかもわからない、とコメントしたのが面白かった。
単純に良い悪いのどちらかというのではなく、物事には両面があるという批評性のあるコメントを、自分の体験を踏まえて語ることができる又吉流のセンスが好きだ。

今日も手帳に締め切りを書いてみた。
どんなイベントがあるかを書くことも楽しいが、締め切りを書くことで、何をいつまでに完成させなければならないかが自ずと明確になる。
手帳というのは日付と締め切りが出発点だな、と思った。

かつてロバート・ハリスが「100のリスト」のことを書いていた。
自分が成し遂げたいと思うことを100個も持っているなんて、なんて素敵だろうと今でも思う。(自分はもう、そんな夢を追いかけるパワーもなくなってきている? 老成してしまったようだ……)
しかし100個書き出すだけでは、なかなか前に進まないようにも思う。
もちろん、ものごとにはすぐに達成できることもあれば、長年かけてようやく達成できることもある。
それでも、いつまでに何をどこまでやるか?という具体的なプランにならないと、なかなか実現は難しいかも知れないと思う。
そうなったらいいな、という願望のレベルと、必ず成し遂げようというレベルとでは、同じ目標でも、ずいぶん質が異なるというべきだろう。
だから、願望も含めた100のリストと同時に、具体的なプランとしての100のリストも持つべきだと思う。
いま、手帳に書くべきリストはこの2つあると思われる。